東電は、福島第一原発から放出されて続けている放射性物質の放出量は、10億ベクレル程度/h(6月下旬現在)→2億ベクレル程度/h(7月下旬〜8月中旬)に減少したと発表しました。
以下、引用記事です;
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110818/index.html
放出は減少も除染など課題に(8月18日 6:25更新)
(前略)
原発からの新たな放射性物質の放出量は、東京電力が、前回試算した6月下旬現在では、1時間当たり10億ベクレル程度で、新たな放出による敷地周辺での被ばく線量は、1年間に1.7ミリシーベルトと評価されました。
これに対し今回の試算では、先月下旬から今月中旬にかけての新たな放射性物質の放出量が前回の5分の1に減って、1時間当たり2億ベクレル程度で、新たな放出による敷地周辺での被ばく線量も1年間に0.4ミリシーベルトと下がっています。
こうした放射性物質の放出について、東京電力は、格納容器の中に残っていたり、汚染水に含まれていたりする放射性セシウムなどが粒子状になり、水の蒸発に伴って放出されているとしています。
一方、原発の外にはすでに大量の放射性物質が放出されていて、最も多いとされる事故直後の3月15日には今回の評価の1000万倍となる1時間当たり2000兆ベクレル程度が放出されています。(以下略)
つまり、
240億ベクレル/日
↓
48億ベクレル/日
ほんうならば、これでも多いけれど、減ったということだけでもほっと出来るのですが、やはり、これはあくまでも机上の計算による推定。
しかも大本営発表。
比較するために、高崎の「CTBT放射性核種探知観測所」の最新データを見ると、
高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況
(8月12日時点)
う〜ん。。。。
6月下旬頃と、減ったと東電が言う7月下旬〜8月中旬までのデータに、大きな差異は感じられませんが。。。
相変わらず、テルルも出続けています。
ただ、1号機から4号機までの燃料プールの循環冷却が完成し、水温が下がっているので、この分の大気への放出量が気持ち減ったかなぁと思えなくもないのですが。
気持ちだけネ。
ほんとうに、数字が目に見えて減るのは、たぶん、1号機から3号機までの原子炉建屋にカバーが設置されてからになるでしょうね。
いつになるか分かりませんが。。。。。。。
それに、肝心な炉心本体は、どうなっているのか、いまだに、全く想像の域を出ませんし、地下水への汚染、海洋への汚染は、これからどうなってしまうのか、考えれば考えるほど、原発事故は、ほんとうに恐ろしいです。
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今日の放射能拡散予測(7/22〜7/23)放射性物質1日240億ベクレル、今も、放出&ダダ漏れ中
福島第一原発事故から5ヶ月・今日の放射能拡散予測(8/11〜8/13)
「高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況」(8月1日時点)
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「原発」
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★今日のスイス気象局の拡散予想では、今までは、ほとんどが、西風で太平洋上へ飛散していたのが、8月19日(金曜)、20日(土曜)と大きく風向きが北風に変わり、関東方面へ拡散しそうです。
今日の放射能拡散予測(8/18〜8/20)スイス気象局
下記ページの一番上の動画が、放射性物質(放射性粒子)拡散予測シミュレーションです。
日本時間8月18日(木曜)午前0:00〜8月20日(土曜)午前8:00までの1時間毎の拡散予測シミュレーションです。
同シミュレーション動画中、JSTは日本時間で、Fukushimaと書かれているところが、福島第一原発の位置です。
また、予測は、10m, 500m,1500mと3段階の高度別の予測になっています。
ドイツは、250mでしたので、500mが近いかな?
また、下記もドイツと同じです。ご注意を。
【重要な注意事項】漏洩物質の濃度はわかっていませんので、図示した区域は未知の濃度の漏洩源から相対的に分散・希釈した範囲としてのみ解釈して下さい。
各地の実際の放射線量はこの図からは算出できません。
★福島原発付近及び各地の詳細な気象データ、風向きに関しては、気象庁等のHPでご確認を。
今日の放射能拡散予測(8/18〜8/20)スイス気象局
---以下、放射能・原発関連リンク---
Yahoo! JAPAN「放射線情報(ベータ版)」(8/9追加)
http://radiation.yahoo.co.jp/
ふくいちライブカメラ(5月31日10:00より)
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html
JNN 福島第一原発ライブカメラ(Live)youtube
各地のガイガーカウンター・リアルタイム放射線測定一覧(ustream.tv)
福島第一原発周辺の風向きマップ
リアルタイムアメダス風向・風速マップ
福島県立医科大学敷地内の外気放射線量リアルタイム計測値
Radiation levels in the open air at Fukushima Medical University
武田邦彦先生(中部大学)
今回の福島原発事故に関して、ほぼ毎日のように、わかりやすく情報を発信して下さっています。
ありがたいです。
京都大学原子炉実験所・小出裕章先生のデータ
3月15日東京を襲った「見えない雲」
放射能汚染地図(マップ)文部科学省
福島第1原子力発電所(特定条件 WSPEEDI)[平成23年3月25日(金曜日) (PDF:594KB)
ヨウ素131の表面沈着量(平成23年3月25日 0時現在) 積算値、SPEEDI
放射能汚染地図(マップ)福島第一原発
TBS 原発ライブカメラ(携帯電話、スマートフォン用)
http://e-shomei.org/live/live.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1646204.jpg
一部データ欠損あり
放射性物質降下量(累積量)
リアルタイム放射線測定情報
http://housyasen.uh-oh.jp/
文部科学省・最新空間放射線量率一覧
http://www.bousai.ne.jp/vis/index.php
空気中の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/
水道の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/water/
雨の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/ame/
緊急被ばく医療ポケットブック
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/index.html
福島原発事故の解説(日本語訳あり)
http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html
イギリス気象局
http://atmc.jp/england/
イギリス気象局直リンク
weatheronline
台湾気象局
http://atmc.jp/taiwan/
台湾気象局直リンク
台湾空氣品質與區域氣候研究室
オーストリア 国営気象局ZAMG
http://atom.yaruoch.com/forcasts/index/ZAMG
一応各国の予報
http://atom.yaruoch.com/forcasts/index/ZAMG
↓どうやら、中止になったようです。(5/17)
ノルウェー気象研究所による放射性物質拡散予測(シミュレーション)
放射性物質拡散予測(シミュレーション)