まずは、ニュース記事から;
高知のカツオからセシウム
2011.12.15 17:40
高知県は15日、土佐湾沖で取れたカツオから1キログラムあたり2・17ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。7月の定期検査開始以降、高知県のカツオから放射性物質が検出されるのは初めて。
漁業振興課は「半減期からみて福島原発事故の影響だろう。規制値の約230分の1で、健康への影響はない」としている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111215/dst11121517410009-n1.htm
土佐沖カツオにセシウム
2011年12月16日08時44分
県は15日、土佐湾沖のカツオから放射性セシウムを1キログラム当たり2・17ベクレル検出したと発表した。1975年の調査以降、過去最高。国の暫定基準値(500ベクレル)の230分の1で、県漁業振興課は「ごく微量で、食べても健康への影響はない」としている。
高知新聞
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=283306&nwIW=1&nwVt=knd
ほら、やっぱり。
何度目の「ほら、やっぱりかな」(笑い、否、笑い事じゃないですよね。)
これも、米や、牛乳のように、武田先生の心配されていた通りになりました。
今日の放射能拡散予測(6/9〜6/10)牛乳は全部危ない、秋の戻り鰹はどうなるか?
高知などで捕る秋の戻り鰹が汚染されていたら、大変。なぜ大変かというと、魚はストロンチウムが危ない。陸上の物はヨウ素とセシウム。海上のものはストロンチウム。その時に、日本社会がどう反応するか分からない。」
今まで、日本人が食べていた「かつお」のセシウムは、どのくらいだったのでしょうか?
いつものように、「食品と放射能」で見てみると、
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/servlet/food_in?
「食品と放射能」
「魚介」→「かつお」を選択→Cs-137を選択→すべての地域を選択→OK
全ての地域におけるCs-137測定結果
単位(Bq/kg)
食品 最小値 平均値 最大値
かつお 0.11 0.36 0.85
{昭和50年(1975年)〜平成21年(2009年)まで}
最大でも1ベクレル以下でした。
今回、検出されたのが、2・17ベクレルですから、過去最小の 0.11と比較すると、なんと、19倍、約20倍になります!
過去最大の 0.85 と比較すると、2.5倍になります。
予想した事とは言え、とてもショックです。
ついに来るべき時が来たという感じです。
当然ながら、汚染された海域の千葉、三陸沖、福島沖、太平洋北部等では、セシウムは検出されています。
水産物の放射性物質の調査結果(一覧表)(12月14日現在)
(エクセル:1,074KB)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/other/111214_result_jp.xls
そういう所ならば、当然、出るだろうとは思っていましたが、ついに、やっぱり、戻り鰹も。。。
土佐では、下記の通り、今年5月6月はわずかしか検出されていません。
回遊ルートの通りです。
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/kuukansenryo.html#sea
試料名 採取場所 試料入手日 ヨウ素-131
セシウム-134 セシウム-137 放射性セシウム合計
カツオ 土佐湾沖 平成23年6月1日 検出されず
0.19 0.38 0.57
カツオ 土佐湾沖 平成23年5月7日 検出されず
0.40 0.60 1.0
カツオ回遊ルート

回遊魚ルート

上記、回遊図のコメントに注目;
「カツオは2月頃になると、黒潮に乗り、グアム島沖のマリアナ海域から、九州→四国→紀伊→静岡→千葉→仙台までも北上します。
8月を境に下り始め、10月には土佐沖、11月末には九州そして台湾からフィリピンとさらに暖かい潮を求め、1年をかけて回遊するのです。」
カツオは、これから、九州から、台湾、フィリピンへ南下します。
せめて、輸入カツオでもと思ったのですが、この状況では、輸入カツオも、注意しなければならなくなりそうです。
更に、気になることが、あと一つ。
http://www.pref.ehime.jp/h99901/houshasen/sokuhou231214.pdf
伊方発電所の通常調査等における人工放射性物質の検出状況(速報値)
高知のお隣、愛媛の海水のセシウム濃度です。
段々、上昇しているようです。
今の所、特段、ニュースになるような数値ではありませんが、不気味です。
和食の基本、鰹節。
そのカツオがセシウムに汚染されているなんて。
日本人の食卓からカツオが消えるなんて、考えられません。
日本食の文化が根底から覆されることになってしまうのでしょうか?
これから、一体どうなってしまうの?
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チェルノブイリ・放射能と栄養
を翻訳した白石久仁雄氏
元放射線医学総合研究所内部被ばく評価室長
チェルノブイリで食物に対する影響について調査した。
調理の仕方によって、放射性物質を何割か除去することが可能。
「原発・放射能」関連全記事は、左下記事カテゴリーからどうぞ。
「原発」
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今日の放射能拡散予測(12/18〜12/20)スイス気象局
★★福島第一原発由来の放射性物質(粒子)は、今日12/19(月曜)から明日12/20(火曜)早朝までは、引き続き、強い西風により、大部分は、太平洋上へ流れ、本土への飛散はなさそうです。
★★飛散予想地域で、外出予定の方は、チリ埃の舞い上がりが気になるほどの風ならば、マスクをした方がいいと思います。気をつけて。
下記ページの一番上の動画が、放射性物質(放射性粒子)拡散予測シミュレーションです。
日本時間12/18(日曜)午前3:00〜12/20(火曜)午前8:00までの1時間毎の拡散予測シミュレーションです。
同シミュレーション動画中、JSTは日本時間で、Fukushimaと書かれているところが、福島第一原発の位置です。
また、予測は、10m, 500m,1500mと3段階の高度別の予測になっています。
ドイツは、250mでしたので、500mが近いかな?
また、下記もドイツと同じです。ご注意を。
【重要な注意事項】漏洩物質の濃度はわかっていませんので、図示した区域は未知の濃度の漏洩源から相対的に分散・希釈した範囲としてのみ解釈して下さい。
各地の実際の放射線量はこの図からは算出できません。
★福島原発付近及び各地の詳細な気象データ、風向きに関しては、気象庁等のHPでご確認を。
今日の放射能拡散予測(12/18〜12/20)スイス気象局
日本語バージョン・今日の放射能拡散予測(12/18〜12/20)スイス気象局