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2012年01月17日

知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告

知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告

事故当初、保安院は、「海の放射性物質は、拡散し薄まっていく」と言っていたが、今回の調査の結果、放射性物質は拡散しないで海底に貯まっていたことが分かった。

やっぱり、国の発表は、嘘だった!

というのが、前回に引き続き、改めてよく分かった番組でした。

前回
「海のホットスポットを追う」・今日の放射能拡散予測(11/29〜12/1)スイス気象局

自分用のメモとして、以下要点書き起こし。
よろしければ、ご参考までに。
動画は、書き起こしの下です。




1.海の汚染

●原発20キロ圏内の海
海面0.06マイクロ→海底5.5マイクロ。
海底の泥の中に放射性物質。

高濃度に汚染された底魚(メバル、コモカスベ、アイナメ、ホウボウ等)。
底魚は、どうやって汚染されたか?

セシウム測定結果
海底土304ベクレル

ゴカイ130ベクレル

ナメタガレイ(ゴカイを食べる)316ベクレル
海底土の汚染がそのまま移行

★海底土の汚染度を測れば、その近辺の魚の汚染レベルが予測出来る。

東京海洋大学石丸教授「この泥の汚染がなくならない限り、魚の汚染は続く。
チェルノブイリでは、2年〜3年かかったが、福島原発事故では、チェルノブイリより海への放出量が多いので、それより長いかも知れない。」


●広がる魚貝類の放射能汚染

茨城県平潟漁港は、現在暫定基準値500ベクレルを超えた魚が出ていないので操業中。
来年4月から暫定基準値100べクレル。
漁民「これからの潮は北から来る」

南へ向かう沿岸流に乗って、泥に付着した放射性物質が南へ運ばれて行くのではないか?
原発から南へ200キロに渡り海底土を調査。

セシウム測定結果
いわき市の沖合い300ベクレル(原発から30キロ)
茨城県高萩市沖合い28〜38ベクレル(原発から80キロ)
 ★海底は泥ではなく岩場
茨城県ひたちなか市沖合い380ベクレル(原発から120キロ)
 ★原発20キロ圏と同じ汚染レベル、魚貝類に影響の恐れ
千葉県銚子市沖合い(原発から180キロ)
 ★10月測定38ベクレル→今回12月112ベクレル 3倍に増加
  汚染進行中。 

調査結果の結論:
「海のホットスポットの存在が確認され、また、その場所は海況によって動く」
「海の汚染地図は常に書き直さなければならない」



2.湖、沼の汚染、淡水魚の汚染はどうか?


●原発から200キロ群馬県の赤城大沼の調査(国は未調査)
・湖周辺地表線量0.17マイクロ
・ワカサギの餌のプランクトン296ベクレル
(赤城大沼のプランクトンの寿命は長くて数週間。事故から9ヶ月後に生まれたプランクトンにしては、高すぎる値)
・海底土950ベクレル...★原発20キロ圏内と同じ汚染レベル
・ワカサギの汚染(下記@参考資料参照)は、湖底にたまった大量のセシウムが原因。

では、なぜ、これほどのセシウムが貯まったか?
・赤城大沼は山に囲まれた閉鎖的な地形。その地形がセシウムを湖底に貯め続けている原因。
・事故直後、周囲の山々に降ったセシウムはその多くが湖に流れ込んだ。
・湖の流出河川は唯一つ、沼尾川。(←★★気になる!!下記追記@へ)
・湖底にたまったセシウム→プランクトン→魚 食物連鎖開始。
→魚が死んで微生物に分解→湖底へ→プランクトン→魚へと循環。汚染が続く。


湖や沼の汚染はいつまで続くのか?
ウクライナでもチェルノブイリ事故により湖の多くで魚の汚染が深刻になった。
国立放射線監視センター(淡水魚の放射能汚染を継続的に調査している世界で唯一の場所)は事故から25年後の今も調査を続ける。
事故から5年間は、セシウム濃度が下がったが、その後は高いレベルが続いている。
長引く影響、これこそが、湖や沼に貯まる放射性物質の特徴。
国立水生生物学研究所ドミトリー・グトコフ博士「セシウムは、ひとたび、生体系に入り込むとやっかい。30年間という長い半減期を待つしかない。
私たちに出来ることは、事実と真正面から向き合い、調査を根気強く続ける事。」


赤城大沼の汚染を取り除く事はできないのかと、地元自治体や漁協が取り組みを始めている。
その他の日本各地の湖や沼の汚染はどうか?→手付かずのまま。



3.首都東京、東京湾の汚染
東京湾に忍び寄る放射能


●近畿大学山崎秀夫教授「首都圏や関東平野に降った放射性物質は、結局大部分は、東京湾に流れ込んで来るはず」

東京湾の海底土のセシウム汚染を調査、結果;
江戸川、荒川の河口付近に高濃度地点。
872ベクレル→★原発20キロ圏内の海と同程度の汚染
河口のホットスポットが出現。

なぜか?
市街地のコクリートやアスファルトの上に降ったセシウムは泥に付着し、少しずつ雨等で流され、川へ集められ、そして最終的に東京湾へ流れ込み、ホットスポットを作り出していた。

●東京大学鯉渕幸生講師「今後東京湾の汚染はさらに悪化する」
江戸川には、セシウムがたまっているはず。
江戸川河口付近には、塩分を含んだ海水が入り込んでいる。
この塩分がセシウムの動きに影響を与える。
泥に付着して雨水とともに川へ流れ込んできたセシウムは、海水にはすぐには混じらない。しかし、しばらくすると沈殿し始める。これは「凝集」と呼ばれる現象。
海水の塩分が、セシウムを含んだ泥の粒子を団子のように接着させる。
集まった粒子は重くなり沈んでいく。
上流から海へ向かって運ばれてきたセシウムは海水と出合ったところで、凝集によって沈み貯まって行く。いったん沈むとそんなには動かない。

江戸川川底のセシウム調査結果;
江戸川河口から8キロ 1623ベクレル(河口付近872ベクレルの2倍)
大量のセシウムが貯まっている。
東京湾に流れ込むすべての川でセシウムが蓄積され、大雨が降るたびに少しずつ移動している。
雨によって都市から川へ集められていくセシウム。

どれくらいの時間をかけて東京湾に到達するのか?

京大防災研のシミュレーションでは、事故後東京湾周辺に降り積もったセシウムは、そのほぼ50%が6ヶ月の間に川に集められた。
川底に沈んだセシウムは、スピードを弱め、ゆっくりと海へ移動。
その速度は年に5km。計算では、東京湾の汚染が最も深刻になるのは、2年2ヵ月後。
更に、東京湾は、入り口が狭く、閉鎖性が高いため、汚染は10年以上続くと考えられる。


近畿大学山崎秀夫教授「放射性物質は、今、環境の中を動き始めた。きちんと調査して、確認しながら一歩ずつ進んでいくしかない」


この調査から見えてきたのは、予想だにしない放射性物質の動きだった。
史上最悪レベルの事故が引き起こした大規模な水の放射能汚染。
見えない敵、放射能を捕まえる事が出来るのか、私たちの暮らしがかかっている。


NHKスペシャル「シリーズ原発危機 知られざる放射能汚染 〜海からの緊急報告〜」




20120115 海からの緊急報告 投稿者 Yurusan


怖い。これが放射能なんですね。
これからどれだけ影響を及ぼすのか、考えただけでも恐ろしい。
ぞっとしました。
きっと今後また、想定外のことが次々と起こって来そうな気がします、
私たちのごくごく身近な場所で。

ただ、こうした基本情報のお陰で、だいたいどこの魚貝類が汚染されているのか、今後どうなるのか、等の判断材料になり、とても参考になります。
湖は、動かないから分かりやすいけれど、川や海は、魚もセシウムも動くから、今後何十年も継続調査が必要だし、更に市場の魚類に対しても、今のようなピンポイントのようなサンプル検査ではダメで、やはり、全量検査が不可欠なんじゃないかと改めて、思いました。

でも、国や自治体の調査や対処の現状を思うと憂鬱になります。
今も、そしてこれからも、当分は、出来るだけ多くの情報を収集し、自己防衛を続けていくしかありませんね。
国や自治体がきちんとしてくれるようになるまでは。


最後に、この番組に関して一言。
前回の焼き直しの部分もありますが、なかなかいい番組でした。
天下の国営放送が、国民へ、堂々と注意を喚起し始めたようですね。
もう、隠し切れない、バレたとあきらめたからかな。
この姿勢、変わらず、今後も、どんどん真実の報道を続けて欲しい。



追記@
沼尾川、辿っていくと、渋川市の観光スポット、沼尾川親水公園キャンプ場やら赤城山など色々ありますね。
http://www.city.shibukawa.gunma.jp/kankou/outdoor/numaogawa_02.html
自然の中でのびのびと遊べる、とてもすばらしい環境のようですが、高濃度汚染された赤城大沼からの河川水の流出の影響が心配です。

一応、公園の空間線量は測定されています。
高いな、やっぱり。
http://www.city.shibukawa.gunma.jp/kurashi/kankyou/kouenhousya.html
遊びに来る子供たちも多そうです。
できれば、気になる沼尾川の水の放射能検査もしてもらえたら(継続的に)ありがたいですが。
それから、出来れば、セシウム吸着装置を赤城大沼から沼尾川へ流れ込むあたりに取り付けるとかしてもらえたら、拡散を防げていいかも。


@参考資料:

水産庁2012/1/13発表
各都道府県等における水産物放射性物質調査結果(時系列版)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/pdf/120113_result_jp.pdf
水産物の放射性物質の調査結果(一覧表)(1月13日現在)(エクセル:1,192KB)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/other/120113_result_jp.xls
     セシウム(単位:ベクレル/kg)
ワカサギ 天然 赤城大沼8月29日 640
ワカサギ 天然 赤城大沼9月12日 650
ウグイ 天然 赤城大沼9月12日 741
イワナ 天然 赤城大沼9月20日 563
ワカサギ 天然 赤城大沼11月1日 589
ウグイ  赤城大沼11月1日 685
ワカサギ 天然 赤城大沼11月29日 556
ワカサギ 天然 赤城大沼11月29日 533
ウグイ 天然 赤城大沼11月29日 659
イワナ 天然 赤城大沼11月29日 692
ワカサギ  赤木大沼12月22日 440
ワカサギ 天然 赤城大沼1月10日 591


厚労省1月16日発表
食品中の放射性物質の検査結果について(第296報)(東京電力福島原子力発電所事故関連)
検査結果(PDF:165KB)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000207c9-att/2r985200000207g0.pdf



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