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2012年03月24日

福島、「絆」と「分断」・今日の放射能拡散予測(3/23〜3/25)スイス気象局

福島、「絆」と「分断」・今日の放射能拡散予測(3/23〜3/25)スイス気象局

今日は、いつも小出先生とのやりとりで声をお聴きしている水野晶子アナの取材レポートです。

3月10日〜12日の3日間、福島市と二本松市、そして郡山市の3つの街に入り取材されたお話です。


テレビや新聞などの報道ではなかなか知る事が出来ない、福島で見たり聞いたりした現状、日常を、淡々と話されていましたが、その内容は、実に驚くべきものでした。


福島のごくごく「普通の光景」の中で、常に鳴り響く、0.3マイクロシーベルト/時(0.3μSV/h)を超えていることを知らせる放射能測定器のアラーム。

にも関らず、「絆」という言葉で、人と人が「分断」され、逃げるに逃げれない、
本来ならば、心と実体でつながるべき「絆」であるが、
形だけは、表面的には、「絆」でつながっているように見えるが、
実際は、お互いの心や気持ちが「分断」されている、
まさに矛盾極まりない、つらい、非情な状況が、今の福島のような気がしました。


そして、
放射能というものは、人の体ばかりでなく、心まで蝕んで、様々なものを壊し、様々な形で人々を苦しめ続けていくもので、なんと、罪作りなものかと、改めて感じ、その恐ろしさに、
どうやって、立ち向かえばいいのか分からなくなり、言葉を失ってしまいました。



まだ聴いていない人は、この週末にでも、一度、如何でしょうか?



以下、要点を書き起こしました。
ご参考までに。
動画はこの下へ。(2本に分かれています)



[1/2]

まずは、福島空港に着いて、すぐ緊張した。線量計の数値が、大阪に比べて、一桁あがった。
バスに乗って市街地へ。
市街地へ行くにつれて、放射線量が上がった。
バスの中で、測定器が「ピーピーピーピー」警告音を鳴らし続けた。
0.3マイクロシーベルト/時(0.3μSV/h)で鳴る様に設定されていた。
自分のだけ鳴る。
あとで、地元に人に聞いたら、「測定器を持っていたら、
しょっちゅう鳴ってうるさいから、鳴らないように、アラーム機能を切っている」と教えてくれた。
身を守るためには、鳴らす必要があると思うが。
福島へ行って、気を遣ったことは、自分が被爆するのを防ぐのではなく、福島の人にいやな思いをさせないために、放射線測定器を一所懸命バックの中に押し込める事だった。


郡山へ行った。
一番賑やかな街。
駅前で、地元のシンガーソングライターがギター一本で歌っていた。
歌詞は「難しい事は、棚の上にあげよう。
笑ってみよう。今、楽しんでいるその姿があなたのほんとうの姿だよ」
その歌を聴いている聴衆には、赤ちゃんを抱いた若いお母さんの姿も。
歌にあわせて、リズムをとりハミングしてる。
ものすごくのどかな光景。
でも、すぐそばで、私の放射能測定器は「ピーピー」鳴る。
そこは、福島第一原発から60キロ離れたところ。
この現実をどう受け止めていいか分からなくなった。

いきなり、福島の「普通の生活」の洗礼を受けた思いがした。

ホットスポットと思われるところにも、人がたくさん住んでおられるところがいくらでもあるということを知った。

私が泊まったホテルは福島駅のすぐ近く。
ホテルの隣の敷地で測ったら、0.7マイクロシーベルト/時(0.7μSV/h)。
小出さんがよく言われる一般の人が立ち入ってはいけない「放射線管理区域」は、だいたい0.6マイクロシーベルト/時(0.6μSV/h)以上。
私のホテルが、0.7マイクロシーベルト/時(0.7μSV/h)。
私は、「放射線管理区域」と思われる地域に2泊した。
私は2泊で帰るからいい。
みなさんは、ここで暮らしておられる。

二本松でも、「放射線管理区域」と同じレベルの値を、いろんなところで見た。

ただ、人々は、普通に、普通に暮らしておられる。
ほんとうは、「放射線管理区域」では、水を飲んでも、物を食べてもダメ。
でも、そんなこと、福島では、言えない。

郡山では、十代の女の子たちが、春の装いで、ショートパンツでピンクのスカーフして、あるいは、レースのミニスカートはいて、「きゃっきゃきゃっきゃ」楽しそうに歩いている。
でも、その横で、私の放射線測定器は、「ピーピー」鳴る。

このギャップをどうしたらいいのか、分からないままだった。

私が、「0.7マイクロシーベルトもある」と言うと、
地元の方は、「去年の夏は、20マイクロシーベルトもあった。それに比べたら、どうということはない」と言われる。

でも、「それは、3.11以前と比べたら、どうなんですか」と聞こうと思ったけど、言えなかった。


そんな中、子供たちのことが気になって、学校の先生たちと話をした。

そこで出てきたキーワードは「分断」だった。




[2/2]

どんな分断があるか?

例えば、ある高校の女性の先生のお話。


「放射能について、身を守るために、生徒に言ってあげたい。
ずっと、言ってあげたかった。
やっと、内部被爆について話せたのが、去年の11月。
事故直後、職員会議で『このままではダメだ、もっと子供を守らなければ』と言われた先生がおられたが、みんなしらけて、引いた。
何かしら、放射能の事を言ってはいけない空気がある。
例えば、放射能が危険というような話をすると、先生同士でも、冷たくされる。
あるいは、保護者から『うちの子に心配掛けない欲しい』と怒られるケースもある。
だから、何事もなかったように、普通に授業を11月まではしていた。
だけど、内心、すごく悩んでいた。
実家が中部地方にあり、3.11の後、ちょうど春休みだったので、1週間、実家に逃げた。
しかし、そのことを今も誰にも言っていない。
逃げたと言うと、誰にもまともに相手にしてもらえない。

先生自体が、バラバラになる。
ほんとうに、子供をどうやって守るかという話は出来ない。
バラバラになって分断させられている。」


「逃げるという言葉は、お母さんたちも同じ。
お母さんも、実家に逃げたい、誰かに相談したいと思っても、出来ない。
その話をする前に、相手に確認する。
『あなた、逃げる派?それとも逃げない派?』と。
同じ派だと分かってからしか自分の気持ちを話せない、
というほど、みんな本音が言えなくてバラバラになっている」

という話を聞いた。

「逃げる」という言葉には罪悪感があると。
私は、放射能から逃げると思っていたが、あそこ(福島)では、
「逃げる」とは、地域の絆、親子の絆から「逃げる」と思われてしまうと言われた。

「避難する」という言葉でも、罪悪感を感じると。
「疎開」も。


みなさんが被害者にも関らず、後ろ向きの「逃げた」という(ことで)分断させられていると感じた。


「小学校では、いじめが出てきている。
津波で全てを失った子供が、それ以外の地域へ転校してきて、迎える子供たちは、いじめている感覚はないが、ただ、津波で全てを失う痛みを共有することが、まだ子供には出来ない、そうすると、転校してきた子供は、それだけでいじめられたと感じ、わずか2日で、次の学校へ転校して行った」と。

私から見たら、「放射能汚染の被害者は、みなさん、一緒。なんで分かり合えないの?」
と言ったら、「それは、目に見えないから」と言われた。
「目に見えないものから自分がどれだけの被害を受けているかという感覚を子供にもたせてあげられないし、もたそうと思ってしゃべる事が、学校で出来ない、そういう空気が非常に強い」という話を聞いた。


「放射能がここにあることを、時々ふっと忘れてしまう。
これだけ悩んでいるが、もしかしたら、何も無かったんじゃないか。
あれは夢だったんじゃないかと思うくらい忘れてしまう」と言われた。


時間が経つということは、人に何かを忘れさせるという、ある種、いい面もある、忘れるから、やっていけるということもある。
その忘却させる機能は人間にはちゃんと働くが、放射能にはほとんど働かない。
時とともに消えない。
だから一番身を守って頂かなければならない方たちには、時間というものが、その機能を果たしている。なんとも皮肉だなと思った。

普通に暮らしておられる地域にも私たちは目を向けていかないと、この問題が今後どう発展して行くのか、後々子供たちのこともずっと見ておきたいと思う。


20120316 [1/2]たね蒔きジャーナル「水野晶子の福島・被災地取材記」



20120316 [2/2]たね蒔きジャーナル「水野晶子の福島・被災地取材記」





「絆」は大人が作ったもの。
それで社会機能を維持していくのだから、分からない事もないのですが、でも、
子供たちをも、その絆でがんじがらめに縛り、その地にとどめ、犠牲を強いてしまうのは、やはり、何かが違うような気がするんですが。。


このまま逃げないで、これから、どうなって行くんだろう。。。。
特に、子供たち。。。。。




[2/2]で、高校の先生のお話がありましたが、その関連記事がありました。


福島県教委:「原発の是非に触れるな」と指示 現場は混乱
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120322k0000m040159000c.html
東京電力福島第1原発事故を受け、全国に先駆けて放射線教育を実施している福島県教委が、
原発事故やそれに伴う被ばくに触れない国の副読本から逸脱しないよう教員を指導していることが分かった。
「原発の是非に触れるな」とも指示。
学校現場では、指示通りに教えると被ばくに不安を抱く親から批判され、危険性に言及すると違う立場の親から苦情が来るといい、
実情に合わない指導で混乱も生じている。
放射線教育は4月から全国で始まる見通しで、同様の事態の拡大も懸念される





「原発・放射能」関連全記事は、左下記事カテゴリーからどうぞ。

「原発」


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今日の放射能拡散予測(3/23〜3/25)スイス気象局


★★福島第一原発由来の放射性物質(粒子)は、今日3/24(土曜)午前中は、昨日の予想通り、関東から、北陸、東北地方一帯まで、広範囲に飛散しそうですが、午後から明日3/25(日曜)午前中にかけては、大部分(一部、岩手県に残りそうです)が太平洋上へ流れ本土への飛散はなさそうです。



★★外出予定の方は、チリ埃の舞い上がりが気になるほどの風ならば、マスクをした方がいいと思います。気をつけて。

★★雨や雪、降り始めに注意。濡れないように。


下記ページの一番上の動画が、放射性物質(放射性粒子)拡散予測シミュレーションです。
日本時間3/23(金曜)午前3:00〜3/25(日曜)午前8:00までの1時間毎の拡散予測シミュレーションです。

同シミュレーション動画中、JSTは日本時間で、Fukushimaと書かれているところが、福島第一原発の位置です。
また、予測は、10m, 500m,1500mと3段階の高度別の予測になっています。
ドイツは、250mでしたので、500mが近いかな?

また、下記もドイツと同じです。ご注意を。
【重要な注意事項】漏洩物質の濃度はわかっていませんので、図示した区域は未知の濃度の漏洩源から相対的に分散・希釈した範囲としてのみ解釈して下さい。
各地の実際の放射線量はこの図からは算出できません。

★福島原発付近及び各地の詳細な気象データ、風向きに関しては、気象庁等のHPでご確認を。


今日の放射能拡散予測(3/23〜3/25)スイス気象局


日本語バージョン・今日の放射能拡散予測(3/23〜3/25)スイス気象局






---以下、放射能・原発関連リンク---

早川汚染マップ (12/10追加)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-450.html

改訂版2011年12月9日(初版4月15日)「フクシマとチェルノブイリの比較(改訂版)」


http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-445.html
五訂版2011年12月9日福島第一原発から漏れた放射能の広がり


http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-430.html
早川汚染マップ 汚染ルートとタイミング(改訂)9/30 (10/1追加)

放射線モニタリング情報 文部科学省
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/ (10/1追加)

http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html
早川汚染マップ第4版(9/11追加)

W SPEEDIによる汚染MAP

北は秋田、岩手、西は新潟、長野、静岡までが汚染されています。

福島第一原子力発電所事故に伴うCs137の大気降下状況の試算
- 世界版SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション -
平成23年9月6日
(独)日本原子力研究開発機構
  (9/10追加)


Yahoo! JAPAN「放射線情報(ベータ版)」(8/9追加)
http://radiation.yahoo.co.jp/


ふくいちライブカメラ(5月31日10:00より)  
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html


JNN 福島第一原発ライブカメラ(Live)youtube


各地のガイガーカウンター・リアルタイム放射線測定一覧(ustream.tv)


福島第一原発周辺の風向きマップ


リアルタイムアメダス風向・風速マップ


福島県立医科大学敷地内の外気放射線量リアルタイム計測値
Radiation levels in the open air at Fukushima Medical University



武田邦彦先生(中部大学)
今回の福島原発事故に関して、ほぼ毎日のように、わかりやすく情報を発信して下さっています。
ありがたいです。


京都大学原子炉実験所・小出裕章先生のデータ
3月15日東京を襲った「見えない雲」


放射能汚染地図(マップ)文部科学省

福島第1原子力発電所(特定条件 WSPEEDI)[平成23年3月25日(金曜日) (PDF:594KB)
ヨウ素131の表面沈着量(平成23年3月25日 0時現在) 積算値、SPEEDI



放射能汚染地図(マップ)福島第一原発


TBS 原発ライブカメラ(携帯電話、スマートフォン用)
http://e-shomei.org/live/live.jpg

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1646204.jpg


一部データ欠損あり
放射性物質降下量(累積量)

リアルタイム放射線測定情報
http://housyasen.uh-oh.jp/

文部科学省・最新空間放射線量率一覧
http://www.bousai.ne.jp/vis/index.php

空気中の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/

水道の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/water/

雨の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/ame/


緊急被ばく医療ポケットブック
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/index.html

福島原発事故の解説(日本語訳あり)
http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html

イギリス気象局
http://atmc.jp/england/

イギリス気象局直リンク
weatheronline


台湾気象局
http://atmc.jp/taiwan/

台湾気象局直リンク
台湾空氣品質與區域氣候研究室


オーストリア 国営気象局ZAMG
http://atom.yaruoch.com/forcasts/index/ZAMG


一応各国の予報
http://atom.yaruoch.com/forcasts/index/ZAMG


↓どうやら、中止になったようです。(5/17)
ノルウェー気象研究所による放射性物質拡散予測(シミュレーション)

放射性物質拡散予測(シミュレーション)


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