文部科学省から、最新の2012年7月分の全国の定時降下物データが公開されました。
環境放射能水準調査結果(月間降下物)
(平成24年7月分)
去年の3.11福島原発事故から、1年4ヶ月。
公表された数値は、そろそろ降り止んでいるだろうと思った淡い期待を簡単に裏切ってくれました。
残念です。
以下、いつものように、
セシウム降下量、多い順に並べてみました。
幸いな事に、ヨウ素131及びその他の核種は、検出されていません(ほんとうかどうか分かりませんが)
ので割愛します。
また、不検出 [ND]は、便宜上0としました。
更に、セシウム134と137の合計を追加しました。
環境放射能水準調査結果(月間降下物)(平成24年7月分)
2012.8.31 18:00 発表
2012.9.3 14:00 追加
MBq/km2・月 [MBq/km2・month]
都道府県名 セシウム134 セシウム137 合計 備考
1 福島県(双葉郡) 746 1270 2016
2 茨城県(ひたちなか市) 7.8 11 18.8
3 栃木県(宇都宮市) 2 3.1 5.1
4 千葉県(市原市) 1.9 2.7 4.6
5 東京都(新宿区) 1.8 2.6 4.4
6 山形県(山形市) 1.2 1.9 3.1
7 群馬県(前橋市) 1.2 1.9 3.1
8 埼玉県(さいたま市) 1.1 1.7 2.8
9 神奈川県(茅ヶ崎市) 1 1.5 2.5
10 岩手県(盛岡市) 0.47 0.68 1.15
11 長野県(長野市) 0.38 0.55 0.93
12 秋田県(秋田市) 0.12 0.21 0.33
13 山梨県(甲府市) 0.13 0.14 0.27
14 静岡県(静岡市) 0.1 0.14 0.24
15 新潟県(新潟市) 0.081 0.094 0.175
16 北海道(札幌市) 0 0 0
17 青森県(青森市) 0 0 0
18 富山県(射水市) 0 0 0
19 石川県(金沢市) 0 0 0
20 福井県(福井市) 0 0 0
21 岐阜県(各務原市) 0 0 0
22 愛知県(名古屋市) 0 0 0
23 三重県(四日市市) 0 0 0
24 滋賀県(大津市) 0 0 0
25 京都府(京都市) 0 0 0
26 大阪府(大阪市) 0 0 0
27 兵庫県(神戸市) 0 0 0
28 奈良県(奈良市) 0 0 0
29 和歌山県(和歌山市) 0 0 0
30 鳥取県(東伯郡) 0 0 0
31 島根県(松江市) 0 0 0
32 岡山県(岡山市) 0 0 0
33 広島県(広島市) 0 0 0
34 山口県(山口市) 0 0 0
35 徳島県(徳島市) 0 0 0
36 香川県(高松市) 0 0 0
37 愛媛県(松山市) 0 0 0
38 高知県(高知市) 0 0 0
39 福岡県(太宰府市) 0 0 0
40 佐賀県(佐賀市) 0 0 0
41 長崎県(大村市) 0 0 0
42 熊本県(宇土市) 0 0 0
43 大分県(大分市) 0 0 0
44 宮崎県(宮崎市) 0 0 0
45 鹿児島県(鹿児島市) 0 0 0
46 沖縄県(うるま市) 0 0 0 測定中であったが到着
47 宮城県 - - - - - - - - -
県が独自に調査・公表している「放射能情報サイトみやぎ」の<降下物>を参照(一週間採取した測定結果を公表):http://www.r-infomiyagi.jp/r-info/other/#7
1. 文部科学省が各都道府県等からの報告に基づき作成
2. 定時降下物とは別に1ヶ月間採取し続けた降下物を測定した結果
3. 検出下限値は都道府県によって異なるが、放射性ヨウ素、放射性セシウムとも、最も検出下限値の高いところで約7MBq/km2となっている。
今回7月に検出された都県は、全部で、15都県。(宮城を除く)
以前(下記リンク記事)に比べたら、降下都県数や、降下数量は、減ってはいますが、まだまだ0ではありません。
特に、福島は、ひどい。
1年4ヶ月も経っているというのに、まだ、4桁のセシウム降下が続いています。
福島にお住まいの皆さんのご健康に、大きな問題がないことを祈るのみです。
原因としては、まずは、福島第一原発からの直接飛散が十分考えられます。
福島第一原発からの放射性物質の飛散はまだまだ続いてますので。
また、いったん地上に降下したり、木々に付着したセシウムの風による再浮遊、再飛散、更には、セシウムが付着したガレキや物品の焼却による飛散等が考えられます。
また、気になるのは、検出限界値が7MBq/km2と、高い(ゆるい)ことです。
このデータでは、見かけ上、0不検出 [ND]となっている都道府県でも、もしかしたら、6.9MBq/km2は降下しているかもしれないと思っていたほうが無難かと思います。
セシウム降下が見られる都県は、今までと同じように、風が強い日にはマスクをしたり、雨の降り始めには極力濡れないようにしたり、また、洗濯物の外干しや布団干し等は、控えるようにした方がいいかと思います。
色々大変ですが、まだまだ気を抜かないで、気をつけて過ごしましょう。
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*2号機について
ところで、気になる2号機の原子炉温度ですが、なかなか下がりません。
高温安定?状態です。11日午後11時に74.9℃になり、「冷温停止状態」宣言後、最高温度になりました。
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「原発」
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今日の放射能拡散予測(9/15〜9/17)スイス気象局
★★福島第一原発由来の放射性物質(粒子)は、今日9/16(日曜)から明日9/17(月曜)夜にかけては、ほぼ昨日の予想と同じく、福島から新潟北部、東北全域、及び北海道の北部、東南部へ飛散しそうです。
★★外出予定の方は、チリ埃の舞い上がりが気になるほどの風ならば、マスクをした方がいいと思います。気をつけて。
★★雨や雪、降り始めに注意。濡れないように。
下記ページの一番上の動画が、放射性物質(放射性粒子)拡散予測シミュレーションです。
日本時間9/15(土曜)15:00〜9/17(月曜)20:00までの1時間毎の拡散予測シミュレーションです。
同シミュレーション動画中、JSTは日本時間で、Fukushimaと書かれているところが、福島第一原発の位置です。
また、予測は、10m, 500m,1500mと3段階の高度別の予測になっています。
ドイツは、250mでしたので、500mが近いかな?
また、下記もドイツと同じです。ご注意を。
【重要な注意事項】漏洩物質の濃度はわかっていませんので、図示した区域は未知の濃度の漏洩源から相対的に分散・希釈した範囲としてのみ解釈して下さい。
各地の実際の放射線量はこの図からは算出できません。
★福島原発付近及び各地の詳細な気象データ、風向きに関しては、気象庁等のHPでご確認を。
今日の放射能拡散予測(9/15〜9/17)スイス気象局
日本語バージョン・今日の放射能拡散予測(9/15〜9/17)スイス気象局
---以下、放射能・原発関連リンク---
早川汚染マップ (12/10追加)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-450.html
改訂版2011年12月9日(初版4月15日)「フクシマとチェルノブイリの比較(改訂版)」
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-445.html
五訂版2011年12月9日福島第一原発から漏れた放射能の広がり
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-430.html
早川汚染マップ 汚染ルートとタイミング(改訂)9/30 (10/1追加)
放射線モニタリング情報 文部科学省
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/ (10/1追加)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html
早川汚染マップ第4版(9/11追加)
W SPEEDIによる汚染MAP
北は秋田、岩手、西は新潟、長野、静岡までが汚染されています。
福島第一原子力発電所事故に伴うCs137の大気降下状況の試算
- 世界版SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション -
平成23年9月6日
(独)日本原子力研究開発機構 (9/10追加)
Yahoo! JAPAN「放射線情報(ベータ版)」(8/9追加)
http://radiation.yahoo.co.jp/
ふくいちライブカメラ(5月31日10:00より)
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html
JNN 福島第一原発ライブカメラ(Live)youtube
各地のガイガーカウンター・リアルタイム放射線測定一覧(ustream.tv)
福島第一原発周辺の風向きマップ
リアルタイムアメダス風向・風速マップ
福島県立医科大学敷地内の外気放射線量リアルタイム計測値
Radiation levels in the open air at Fukushima Medical University
武田邦彦先生(中部大学)
今回の福島原発事故に関して、ほぼ毎日のように、わかりやすく情報を発信して下さっています。
ありがたいです。
京都大学原子炉実験所・小出裕章先生のデータ
3月15日東京を襲った「見えない雲」
放射能汚染地図(マップ)文部科学省
福島第1原子力発電所(特定条件 WSPEEDI)[平成23年3月25日(金曜日) (PDF:594KB)
ヨウ素131の表面沈着量(平成23年3月25日 0時現在) 積算値、SPEEDI
放射能汚染地図(マップ)福島第一原発
TBS 原発ライブカメラ(携帯電話、スマートフォン用)
http://e-shomei.org/live/live.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1646204.jpg
一部データ欠損あり
放射性物質降下量(累積量)
リアルタイム放射線測定情報
http://housyasen.uh-oh.jp/
文部科学省・最新空間放射線量率一覧
http://www.bousai.ne.jp/vis/index.php
空気中の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/
水道の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/water/
雨の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/ame/
緊急被ばく医療ポケットブック
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/index.html
福島原発事故の解説(日本語訳あり)
http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html
イギリス気象局
http://atmc.jp/england/
イギリス気象局直リンク
weatheronline
台湾気象局
http://atmc.jp/taiwan/
台湾気象局直リンク
台湾空氣品質與區域氣候研究室
オーストリア 国営気象局ZAMG
http://atom.yaruoch.com/forcasts/index/ZAMG
一応各国の予報
http://atom.yaruoch.com/forcasts/index/ZAMG
↓どうやら、中止になったようです。(5/17)
ノルウェー気象研究所による放射性物質拡散予測(シミュレーション)
放射性物質拡散予測(シミュレーション)